大学生のアルバイトとして多いのが、居酒屋やコンビニなどの接客業です。その次くらいに多いのが塾講師などの教育関係です。単価も高く、身体への負担や講義への影響も最低限に抑えられ、夏期講習や冬期講習では多くの授業に入ることができるため、とても稼げるアルバイトです。それは家庭教師にも言え、講師などと同様、シフトがある程度自らで決められるため、柔軟な働き方が可能です。
また、ダブルワークもOKなところが多いため、朝はコンビニで働き、夜は家庭教師ということもできます。それだけ身体への負担は少なく済みます。しかし、誰でも務まる仕事なのかと問われると実はそうでもありません。マジメな人ほど家庭教師には向いていないのです。
与えられた時間は決まっていますから、その時間内でいかに教えるかが大事なのですが、向いていない人は与えられた時間をオーバーして教えてしまいがちで、結果として労働時間と給料が比例しない結果を招きます。もちろん適当に教えることはいけませんが、家庭教師を求める生徒の多くは勉強を苦手とする人たちです。柔軟性が教える側になければ、当然やる気も出ず、ますます勉強嫌いを加速させてしまいます。一番向いているのは、マジメすぎず、挫折した人の気持ちもわかり、杓子定規にとらわれない柔軟な発想をした人です。
こういった人はただひたすら勉強をしてきた人にはいません。勉強ができる力と、勉強を教える才能は別であることを認識し、相手の状況にアジャストできる人が家庭教師としては向いています。