学校における働き方改革の実現を図るために注目されているのが、自動採点システムです。これは答案用紙をスキャニングして画像データ化したものを、パソコン上で採点する仕組みです。従来の採点よりも短時間で済むことから、教員の採点業務の負担を大幅に軽減できます。さらに指導の質の向上や生徒のモチベーションアップも期待できる画期的なシステムです。
採点ソフトにはさまざまな種類があります。どれを選ぶかのチェック項目として挙げられるのが、システム環境と弱点対策テスト作成の有無、導入前のお試し期間の有無、料金などです。たとえばシステム環境では、インストール型とクラウド型・オンプレ型があります。インストール型はCDROMなどを使ってアプリをインストールして使用します。
インストールしたパソコン単独で動作するので、手軽なのが特徴です。一方、クラウド型やオンプレ型はインストールが不要で、ブラウザで動作します。複数での採点やデータ共有が可能でメンテナンスが不要なのがメリットです。採点ソフトに弱点対策テスト作成機能があれば、採点結果をもとにして、生徒の弱点克服のための対策テストを作成できます。
データベースから自動的に問題を作成してくれるものもあるのでとても便利です。採点ソフトにお試し期間があれば導入前に実際に使って試せるので、使い勝手を確認してから、導入するかどうかを決められるので失敗が防げるでしょう。採点ソフトの料金は多岐にわたります。無料のソフトも存在しますが、何らかの制限がある場合が多いのでしっかり確認をしておきましょう。
有料ソフトの場合は基本料金にすべて含まれるか、それとも追加オプションが発生するのかを事前に調べておくと安心です。定額制と従量課金制のどちらを選べばお得なのかなど、状況に合わせて選ぶと良いでしょう。