家庭教師と塾は、大きく何が違うのか。そう問われた時に、教室へ通学するのか自宅に来てもらうのかが違いだと思われる方も多いでしょう。確かにそれも大きな違いではありますが、それだけではありません。塾の場合は教室や会社全体で連帯責任のようになってしまいがちなため、家庭からのクレームなどに非常に敏感です。
そのため、大学や短大などの学生の講師であっても最初に模擬授業を実施するなど、一定レベルの指導ができる状態に育てていることも多いです。その一方で、家庭教師は会社としては講師を派遣するのが主な業務で、クレームが来たら講師を変えるだけという場合もあります。また、講師に対して模擬授業などが行われる場合は少ないため、講師間で質にかなりのムラがある会社もあります。こう記載すると塾の方がよく見えてしまうかもしれませんが、そうとは限りません。
塾ではコースにもよりますが、個別指導と銘打っていても、必ずしもマンツーマンで指導を受けられるとは限りませんし、相性が悪いからと言っても講師を変えてもらうことが難しい場合が多いです。ですので、納得できるまで質問したいときや、講師との相性を重視する場合は家庭教師の方がいい場合もあります。さらに、家庭教師は子どもの部活動などの予定に合わせて日時を調整することが容易なため、両立を目指している方にもおすすめです。まずは家庭教師と塾の違いを知ったうえでメリットとデメリットを考慮し、最終的にどちらにするかを決めるのがおすすめです。