学校で、塾のクラスで、テストの度に大量の答案の採点を行うのは大変な作業です。まして、入試に備えての模擬試験等、数百人を超える受験者がいる場合、採点者の確保の労力や人件費も経営側には大変な負担でしょう。採点の合理化のために注目されているのがデジタル採点です。デジタル採点とは、紙媒体でのテストをスキャンで取り込んだ画像をパソコン上で採点するシステムです。

そのため、従来どおり、生徒は紙をつかって記入式のテストを受けることができます。デジタルで採点するからといって、テストまでウェブ上で受けられるようにする必要はありません。デジタル採点のサービスはインストール式のものからクラウド型までいろいろあります。インストール型は個人のパソコンで教師や採点者が単独で使用するには手軽に使えて便利です。

クラウド型は、採点情報を複数人で共有できるため、複数の教師で生徒を教える大型の塾や学校での利用に向いているといえます。費用は商品によってまちまちですが、企業によっては無料のお試しサービスを設けていることもあるため、本格的に導入する前に、試験的に利用してもよいでしょう。デジタル採点の利点は、採点作業の効率化だけではありません。採点結果をデータとして蓄積することができるため、生徒一人一人の成長の度合いや弱点を分析することも可能です。

商品によっては採点によって知りえた情報から、自動的に生徒の弱点対策のための問題を生成することもできます